25 の地域から選ばれた上位ソリューション

今年開催された CALL FOR CODE 2019 グローバル・チャレンジには、世界中の開発者、データ・サイエンティスト、活動家から非常に大きな反響がありました。内外の上位入賞者に加え、CALL FOR CODE 2019 グローバル・チャレンジの地域ごとの上位ソリューションを称えたいと思います。

IBM はこれまで 1 世紀以上にわたり、私たちの才能とテクノロジーを生かして、世界が抱えるとりわけ大きな課題に対するソリューションを開発する新しい革新的な方法を見つけようと取り組んできました。

現在、これらの課題が意味することは、デジタル・ツールをきちんと使用して自然災害の影響を軽減すること、人身売買と闘うこと、環境問題に対処すること、社会全体に大きな影響を与えられるようにすること、教育とスキルによって将来の労働力を育成することです。こうした課題が表面化しているかどうかはコミュニティーによって異なります。したがって、IBM の責任としては、地方レベルで特定の問題に対処するために適用することが可能であり、その効果が証明された場合はさらに広範囲にわたって適用できるソリューションを作り上げなければなりません。

このことから、昨年、IBM は CALL FOR CODE グローバル・チャレンジの考案者である David Clark Cause と協力し、創設パートナーとして 3,000 万ドルを投資して、数年間にわたるプログラムを開始しました。IBM の Code and Response イニシアチブの傘下にある CALL FOR CODE は、世界が抱えるとりわけ大きな問題に対処する、オープンソース・テクノロジーを使用したアプリケーションを誕生させるために、世界中の開発者たちを一体化することを目的としています。上位に入賞したソリューションはさらに開発が進められて、Code and Response を介してデプロイされます。Code and Response は世界の主要な災害対策機関、テクノロジー機関、人権機関のコラボレーションによって強化されたイニシアチブであり、国連人権事務局、国連国際防災戦略事務局、クリントン財団およびクリントン・グローバル・イニシアチブ大学、The Linux Foundation、AT&T、FirstNet Authority、全米民生技術協会、Partnership for Inclusive Disaster Strategies などの機関が参加しています。

初開催の CALL FOR CODE グローバル賞は、Project Owl を作成した開発者のグループに授与されました。Project Owl は、緊急救助隊員がシンプルなインターフェースで災害のあらゆる側面を管理できる、ハードウェア/ソフトウェア通信システムです。複数のデバイスを 1 つにまとめたクラスターで Wi-Fi ネットワーク・ホットスポットを提供し、民間人と緊急救助隊員が互いに連絡を取って救助を手配できるようにします。他の形態での通信が機能しなくなったとしても、この Project Owl があれば緊急救助隊員と連絡を取ることができます。

自然災害という問題の大きさを踏まえ、CALL FOR CODE 2019 グローバル・チャレンジでは再び自然災害の影響を軽減することを課題にしました。

今年の CALL FOR CODE グローバル・チャレンジへの反響は非常に大きいものでした。165 か国から 180,000 人を超える開発者、データ・サイエンティスト、活動家、学生、会社員がこの呼び掛けに応えてくれたのです。このチャレンジに参加したチームが作成したソリューションの数は 5000 を超えています。いずれも、データとクラウド、人工知能、ブロックチェーンを含むオープンソース・テクノロジーを使って、自然災害への対処、救助作業の最適化、世界中のコミュニティーの健全性と回復力の促進などを目的としています。

山火事を食い止めるという問題から、誰もがどこからでも医療サービスにアクセスできるようにするという問題まで、今年の参加者たちが明らかにした問題は、見事なまでに底深く幅広いものでした。参加者たちはこうしたさまざまな問題に対処すべく結集したのです。グローバル・チャレンジの優勝者は 2019 年 10 月 12 日に発表されることになっています。優勝者は、IBM、The Linux Foundation の他、優勝に輝いた素晴らしいアイデアを、助けを必要とするコミュニティーに実際にデプロイすることに関心を持つその他のパートナーから、実務的なサポートを受けることができます。

CALL FOR CODE 2019 グローバル・チャレンジは、世界中の数えきれないほどの人命に影響を与えます。このことから、優勝者を決める審査員として、人権、災害対応、ビジネス、テクノロジーの各分野でのとりわけ優れたリーダーたちを迎えています。

  • 特別審査員: ビル・クリントン氏 ― クリントン財団創設者兼理事長、第 42 代米国大統領
  • Stewart Butterfield 氏 ― Slack CEO 兼共同創設者
  • Steve Ewell 氏 ― 全米民生技術協会事務局長
  • Mariya Gabriel 氏 ― 欧州委員会デジタル経済社会担当理事
  • Kate Gilmore 氏 ― 国連人権事務局副高等弁務官
  • Elizabeth Hausler 博士 ― Build Change 創設者兼 CEO
  • Mami Mizutori 氏 ― 国連国際防災戦略事務局総長特別代表 (SRSG)、国連国際防災戦略事務局代表
  • Claudia Nemat 氏 ― Deutsche Telekom AG Board of Management, Technology and Innovation 委員
  • Michelle Nunn 氏 ― CARE USA 代表取締役兼 CEO
  • Tom Peck 氏 ― Ingram Micro Inc. 取締役副社長兼 Information and Digital 最高責任者
  • Trevor Riggen 氏 ― 米国赤十字社 Disaster Cycle Services 上級副社長
  • Jim Zemlin 氏 ― The Linux Foundation 常任理事

審査員たちは慎重に審議を重ねた末、説得力のある数千のアイデアとアプリケーションの中から、日本、大中華圏、アジア太平洋、中東およびアフリカ、欧州、南米、北米の各地域での上位ソリューションを特定しました。

これらのソリューションはいずれも実に素晴らしいものです。次のリンク先のページでそれぞれの内容を説明しているのでご確認ください。https://developer.ibm.com/jp/callforcode/

CALL FOR CODE に応えてくださった方たち、CALL FOR CODE をサポートしてくれた方たち、擁護してくれた方たちの全員に深く感謝するとともに、10 月 12 日に予定されている今年の優勝者発表を楽しみにしています。皆さんもこの発表をお見逃しなく!

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