概要
Kubernetes やコンテナー・オーケストレーションについてまったく知らなくても Kubernetes の学習を始められるよう、このラーニング・パスはコンテナー化に必要となる基礎知識を学んだ上で、より高度なスキルを学習できるように設計されています。
目標
このラーニング・パスを完了すると、以下の知識とスキルを身に付けることができます。
- コンテナーの基礎知識
- イメージをビルドし、そのイメージを管理された環境で実行する
- コンテナー化されたアプリケーションを構築し、そのアプリケーションを Kubernetes 上にデプロイする
- 多層アプリケーションを開発する
- アプリケーションを管理されたクラウド (IKS など) にデプロイする
- アプリケーションをスケーリングする
- 更新をデバッグしながらアプリケーションにロールアウトする
- Kubernetes でのデプロイに Helm を使用するメリット
- Helm チャートを使用してアプリケーションのインストールと管理を行う
- Service Catalog によって Web サービスのプロビジョニングとアプリケーションへの接続が容易になる仕組み
- Kubernetes を使用して各種のマイクロサービスをデプロイする方法
- Kubernetes 内で稼働するアプリケーションの基本的なネットワーキング
- RBAC を使用してアプリケーションのセキュリティーを確保する仕組み
- ロールと、ロールのバインディングを作成する
- サービス・アカウントを作成して、Kubernetes リソースへのアクセスをきめ細かく制御する
- Istio サービス・メッシュをダウンロードしてインストールする方法
- Istio Ingress Gateway をセットアップする
- シンプルなトラフィック管理を行う
- サービス・メッシュをセキュリティーで保護する
- マイクロサービスを対象としたポリシーを適用する
前もって必要となる知識
このラーニング・パスで対象としているのは Kubernetes に初めて取り組む開発者ですが、それでも Linux、YAML、コマンド・ラインの基礎知識は必要になります。
スキル・レベル
このラーニング・パスのスキル・レベルは入門者です。
所要時間
このラーニング・パスを完了するための推定所要時間は、約 13 時間です。
モジュール
このラーニング・パスは、以下のモジュールで構成されています。
Kubernetes を扱うためにあらかじめ必要な知識
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コンテナーを扱うときによく使用する、基本的な Linux コマンドについて学びます。
YAML の基礎と Kubernetes 内でのその使用方法
Kubernetes での YAML の使用例を詳しく調べます。
コンテナー: コンテナー化への移行を開始する
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コンテナーと Docker について紹介するラボです。
コンテナー化: Docker と IBM Cloud で始めよう
Docker コマンド、Dockerfile について紹介し、IBM Cloud Container Registry で Docker を使用する方法を説明します。
Kubernetes: エンタープライズ・コンテナー・オーケストレーション
Kubernetes 入門: Kubernetes について理解するためのラボ
IBM Cloud Kubernetes Service 内の Kubernetes 上で Docker コンテナーを使用する方法を手ほどきする、入門者向けラボです。
ローカル・クラスターとリモート・クラスターを使用して Kubernetes アプリケーションを開発する
ローカルでの Kubernetes 開発に取り組むためのチュートリアルです。
アプリケーションのコンテナー化
コンテナー化: Docker と IBM Cloud で始めよう
Docker コマンド、Dockerfile の概要、IBM Cloud Container Registry で Docker を使用する方法を説明します。
Kubernetes 内でのアプリケーション管理
Helm 入門: アプリケーション・パッケージ・マネージャ―を理解するための入門者向けラボ
Helm の使用方法を説明する、入門者向けラボです。
Kubernetes へのアプリケーションのデプロイ
スケーラブルな WordPress 実装を Kubernetes 上にデプロイする
Kubernetes を最大限利用して、IBM Cloud Kubernetes Service から WordPress をホストします。
Kubernetes 上に Java マイクロサービスをデプロイして多言語に対応する
Java マイクロサービス・アプリケーションをデプロイして他の言語のマイクロサービスと並行して実行し、サービス・ディスカバリー、登録、ルーティングを利用する方法を学びます。
マイクロサービス・ベースのデジタル・バンキング Web アプリケーションを作成する
ユーザー・アカウント、トランザクション、送金、請求を管理できるデジタル・バンクを構築してデプロイします。
MicroProfile ベースの Java マイクロサービスを Kubernetes 上にデプロイする
MicroProfile を使用してJava マイクロサービスを作成し、Kubernetes 上にデプロイします。
Kubernetes アプリケーションのデバッグ/ロギング
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Kubernetes クラスターに関する情報を取得します。
Kubernetes でのネットワーキングとサービス
Kubernetes でのネットワーキング: ネットワーキングの基本概念について学習するラボ
ポッド、ネットワーク・ポリシーなどについて学びます。
Service Catalog: Open Service Broker API を実装する Kubernetes の拡張プロジェクト
Service Catalog の使い方に関する一連の教材からなります。
高度なネットワーキング: Istio
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Guestbook というシンプルなデモ・アプリを例に、マイクロサービスと併せて Istio をインストールする方法を学ぶことができます。
Istio を使用してマイクロサービスのトラフィックを管理する
Istio を使用して、高度なトラフィック管理機能とリクエスト追跡機能を備えたマイクロサービスを有効にします。
Istio によって Java マイクロサービスに回復力を備えさせる
Istio を利用して、Java マイクロサービスの回復力と耐障害性を強化できます。
プライベート・クラスターとパブリック・クラスターの両方にわたって Istio を使用する
ハイブリッド・クラウドを構成するために、プライベート・クラスターとパブリック Kubernetes クラスター間でサービスを接続します。
ワークロードのセキュリティー保護
Kubernetes RBAC とサービス・アカウントを使用する
RBAC を使用して、Kubernetes API の構成要素を公開する方法を学びます。
お勧めする次のステップ
この Kubernetes ラーニング・パスを完了したら、次のステップに進むことをお勧めします。このパスで学んだ知識を次のレベルに引き上げてください。
新しいデベロッパー・エクスペリエンスを目指して Kubernetes を拡張する
Istio と Knative によって、Kubernetes アプリケーション開発者の日常的な作業が激変する可能性がある理由を説明します。
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開発者にとって Kubernetes ネイティブのプラットフォームがもっともな選択肢となる理由を説明します。
Knative 入門: Knative の知識に身に付けるための演習
最新のサーバーレス・ワークロードのビルド、デプロイ、管理に使用される Kubernetes ベースのプラットフォームを紹介します。