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ハイブリッド・マルチクラウドの使用例

こんにちは。IBM CloudチームのSai Vennamです。これまでのビデオでは、クラウド・ネイティブ・コンピューティングに通じる技術的概念についてさまざまな角度からお話ししてきました。

ここ数年、企業はこうした概念を生かして現実問題に対する革新的なソリューションを開発しています。現在のようなハイブリッド/マルチクラウドの時代には、企業はコンテナ化されたアプリケーションを、場所を問わずに実行できる方法を必要としています。

このビデオではそのユースケースをいくつかご紹介し、なぜ企業にハイブリッド/マルチクラウドが必要であるかを説明します。

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[クラウド・スケーリング]

まずは基本的なクラウド・スケーリングから始めましょう。これについては大半の人がご存じでしょう。クラウドを導入する主な理由の1つがスケーリングです。

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ユース・ケース: 花配達サービス

ある程度の顧客数に対応できる花配達サービスがあるとしましょう。このサービスのオンプレミス・インフラストラクチャーは、一定量のユーザー負荷に対応できます。

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1年を通してこれを視覚化すると、休日は負荷が高く平日は低いことがわかります。これらのピークに対応するためにオンプレミス・アーキテクチャーを拡大することは可能ですが、初期費用と維持費がかかります。

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そこで、その代わりにクラウドを利用します。クラウドでは負荷に応じた拡大が可能で、リソースが不要になれば自動的にプロビジョニングを解除できます。これはハイブリッドやマルチクラウドだけでなく、クラウド・コンピューティング全般に通じる概念です。次のトピックにも関連しています。

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[複合クラウドを構築する方法]

それでは、この概念を使用して複合クラウドを構築する方法を見ていきましょう。基本的には、これは複数のクラウド環境を横断するアプリケーションです。

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ユース・ケース: 花配達サービス

先程の花配達サービスに戻りましょう。このオンプレミス・アーキテクチャーでは、アプリケーションの3つの主要コンポーネントを実行できるとします。Web UI、請求API、報酬フレームワークです。

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このサービスはEUに拠点があり、EUの顧客は満足しています。しかし北米または米国の顧客は、特に復員軍人の日や感謝祭にはシステムが停滞すると感じています。

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そこで花配達サービスは、複数のクラウド環境をまたいでアプリケーションを構成し、ハイブリッド・クラウドまたは、マルチクラウド・アーキテクチャーを活用することにしました。 そのために米国のデータセンターを使用します。報酬フレームワークは欧州側のオンプレミスに置いておきますが、請求とUIの機能を移動することにします。請求とUIの機能を移動することにします。

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選択したこれら2つの機能を北米または米国のデータセンターのクラウド・プラットフォームに移動します。こうすれば米国の祝日に合わせて米国部分を拡大しつつ、EU部分も個別にスケーリングできます。

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この例では、花配達サービスがハイブリッド/マルチクラウド・アーキテクチャーを使用して、グローバルなスケーリングを可能にしています。

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[モダナイゼーション]

ユース・ケース: 航空・旅行業界

次に航空・旅行業界を取り上げます。まずはモダナイゼーションの例から見ていきましょう。まずはモダナイゼーションの例から見ていきましょう。

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これまでは予約システムの操作が難しかったり、サポートが必要だったりしましたが、現在ではほぼすべての航空会社が、モバイル・アプリケーションを提供しています。多くの場合、旅行業界に限らず全般的にエンタープライズ・アプリケーションの80%は今でもオンプレミスに配置されています。航空業界でも同様です。

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この例では、航空会社の予約システムがオンプレミスで実行されているとします。

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この会社はエンド・ユーザー向けの新しいエクスペリエンスを構築するために、モバイル・アプリケーションを開発しました。

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このモバイル・アプリにはパブリック・クラウドで動作するモバイル・バックエンドがあり、予約サービスと連動しています。

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このようにモバイル・アプリがモバイル・バックエンドにアクセスし、バックエンドが予約機能と連携します。この例では、モダナイゼーションを実行して、新しいユーザー・エクスペリエンスを実現しています。では、もう一歩先に進んでみましょう。

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多くの場合、ユーザーの不満の原因はフライトの遅延です。フライトが遅れると、新しいフライトの再予約が必要になることもあります。ほとんどの場合、この解決策は同じです。旅行客はできる限り簡単に目的地に到着したいと考えます。

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そこで航空業界は、クラウドを活用して推奨機能などを構築してきました。遅延が予想されたり発生したりした場合に新しいフライトを速やかに予約できるようにします。

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この機能はモバイル・バックエンド・サービスに接続されているので、フライトが遅れた場合、ユーザーはただちにスマートフォンで予約ができます。これは航空業界の収益を向上させるだけでなくユーザーの満足度も高めます。これがモダナイゼーションの1つの方法です。

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[航空業界におけるデータとAIの活用]

次はさらに一歩先に進んで、データとAIについて考えてみましょう。データとAIに対しては、航空業界は大量の履歴データを活用しています。

例えば、ある航空会社は数十年にわたる運航において、航路で想定外のメンテナンスが発生したときの履歴データを保有しています。航空業界におけるすべての遅延のうち30%は、想定外のメンテナンスによるものです。

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機械学習やAIの機能を活用すれば、保有している大量のレガシー・データのすべてにアクセスし、それを機械学習やAIの機能に接続できます。そうすれば予測分析を使用して、エラーや想定外のメンテナンスが発生する前に洞察を得られます。

この場合も航空業界の収益が向上し、顧客の満足度が高まり、業務は効率化されます。

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本日はハイブリッド/マルチクラウド・プラットフォームの4つの主なユースケース、つまりクラウド・スケーリング、複合クラウド、花配達サービス、航空業界向けのデータとAIのモダナイゼーションについてお話ししました。

最後までご覧いただきありがとうございました。