概要
クラウドに移行すると利益のある既存のオンプレミス WebSphere® Application Server アプリがあるとしたら、このコード・パターンはうってつけです。単純なデモ・アプリを使用して、カスタム・データ・コレクターを実行してアプリを分析し、アプリの変換プロジェクトに役立つ推奨案、見積もりコスト、詳細なレポートを表示する方法を説明します。必要な成果物を生成し、アプリをクラウド上の Liberty コンテナー内にデプロイして実行する方法を理解できるはずです。
説明
このコード・パターンでは Transformation Advisor アプリを使用して、従来型のオンプレミス WebSphere Application Server アプリケーションを、パブリック・クラウドまたはプライベート・クラウド環境にデプロイする対象として評価します。Microclimate 開発環境で Transformation Advisor 統合を使用して、IBM Cloud Private 上で稼働する Liberty コンテナー内にアプリをデプロイする方法を学んでください。このパターンではまた、生成された移行用バンドルをダウンロードし、バンドルされた Helm チャートを使用して、コンテナー化されたアプリをパブリック・クラウド、具体的には IBM Cloud 上の Kubernetes Service にデプロイする方法も説明します。
サンプル Web アプリを使用して、オンプレミスからクラウドへのアプリケーションの移行をデモンストレーションします。
このコード・パターンを完了すると、以下の方法がわかるようになります。
- Transformation Advisor を使用してカスタム・データ・コレクターを作成する
- カスタム・データ・コレクターを実行して、従来型の WebSphere Application Server アプリケーションを分析する
- Transformation Advisor によるレポートをレビューし、移行の複雑さ、コスト、推奨案を確認する
- アプリをコンテナー化するための成果物を生成する
- Microclimate を使用して、現代化するアプリを IBM Cloud Private に移行する
- 生成した移行用バンドルを使用して、現代化するアプリを IBM Cloud 上の Kubernetes Service に移行する
フロー
- 開発者が Transformation Advisor からカスタム・データ・コレクターをダウンロードします。
- 開発者が従来型の WebSphere Application Server ホスト上でデータ・コレクターを実行します。
- データ・コレクターによる分析結果が (自動的に、または手作業で) アップロードされます。
- 開発者が Transformation Advisor 内で推奨案をレビューし、移行用バンドルを作成します。
- Transformation Advisor が Microclimate を介し、現代化するアプリをコンテナー化した Liberty アプリとして IBM Private Cloud 上にデプロイします。
- 開発者が移行用バンドルをダウンロードします。
- 開発者が Docker を使用してイメージをビルドし、そのイメージを IBM Cloud コンテナー・レジストリーにアップロードします。
- 開発者が、生成された Helm チャートを使用して、現代化するアプリをコンテナー化された Liberty アプリとして IBM Cloud 上の Kubernetes Service にデプロイします。
手順
このコード・パターンに関する詳細な手順は、GitHub リポジトリー内にある README に記載されています。
- Microclimate の前提条件を確認します。
- Transformation Advisor の操作を開始します。
- データ・コレクターをダウンロードして実行します。
- 必要に応じて結果をアップロードします。
- 推奨案と見積もりコストを確認します。
- 移行用バンドルを作成します。
- GitHub または GitLab リポジトリーを作成します。
- アプリケーションをデプロイします。
- IBM Cloud 上の Kubernetes Service にアプリケーションをデプロイします。