ブロックチェーンを使用して IoT 資産追跡アプリを開発する  

ブロックチェーン、IoT デバイス、Node-RED と、IoT 資産追跡デバイスを使用してサプライ・チェーンを改善する

Last updated | By John Walicki

Description

このパターンでは、配送中の環境条件に影響されやすい生鮮品 (食物、医薬品、家畜など) を安全に配送するという実際的な問題に取り組みます。このような生鮮品の配送には例外なく、汚染や損傷から守るためのしきい値 (冷却要件、衝撃や振動の回避など) があります。配送中にこれらのしきい値を超えた場合、その生鮮品は痛むことになり、健康を害する原因になりかねません。生鮮品が正常に配送されたこと (あるいは、そうでなかったこと) を確認できるようにするために開発者がとれる方法は、極端な環境条件 (スマート・コントラクト内で指定されたしきい値) にさらされた配送の詳細 (場所、配送品、時間) を記録することです。こうすることで、安全な配送を前提として支払いが行われることになります。複数の参加者間をまたぐ配送条件を、ブロックチェーンを使用して追跡すると、配送プロセスにおける検証が可能になり、信頼がもたらされます。この IBM Code パターンは、このようなブロックチェーンによる IoT 資産追跡ソリューションの見本になります。

Overview

温度、湿度、振動、または時間に影響されやすい生鮮品 (食品サプライ・チェーン、冷却保管された医薬品、園芸植物など) の配送に関連する環境条件を追跡するには、このコード・パターンを使用できます。貨物を安全な環境パラメーターの範囲内で安全な時間内に配送しなければならないとしたら、環境センサーを結合した IoT 資産追跡デバイスを使用して、GPS、三角測量、またはビーコンによって現在位置を計算して、その位置をセルラー、5G、Sub1GHz、SigFox、または WiFi のネットワークを介して報告することには極めて大きな価値があります。安全な配送と貨物の決済に、農場、製造業者、処理工場、トラック、港湾、船、流通センター、消費者向け小売店などの複数の参加者が関与する場合、Hyperledger ブロックチェーンを使用すれば、IoT 資産追跡デバイスから報告される配送の進捗を、不変のトランザクションとして記録することができます。

Flow

  1. Node-RED コントロール・パネル・ダッシュボード内で、資産追跡デバイスを選択し、ジオロケーション報告機能を有効にして Particle.io を呼び出します。
  2. Particle.io がセルラー・ネットワークを介して資産追跡デバイスを呼び出し、アクティブ化します。
  3. ジオロケーション・データは Particle.io に定期的に送信されます (送信間隔は Node-RED コントロール・パネル・ダッシュボード内で設定します)。
  4. Particle.io が Google Geolocation 三角測量サービスを呼び出し、携帯電話の中継塔と信号強度を、ジオロケーション情報 (緯度/経度) に変換します。
  5. Particle.io が緯度/経度の座標を Asset Tracker デバイスに送信します。
  6. Asset Tracker デバイスが温度データのクエリー、続いて振動データのクエリーを実行します。
  7. Asset Tracker デバイスが収集したセンサー・データのすべてを Particle.io に送信します。
  8. Node-RED は、Particle.io に着信する温度と振動のデータを listen します。
  9. Node-RED が温度および振動データを Hyperledger Fabric トランザクション履歴に書き込みます。
  10. Node-RED ダッシュボードが Hyperledger Fabric ブロックチェーンに対し、トランザクション履歴のクエリーを実行し、緯度/経度、時間、センサー・データを地図上に描画します。

Instructions

このパターンの詳細な手順については、README を参照してください。手順の概要は以下のとおりです。

  1. ハードウェアを構成します。
    1. Particle Electron Asset Tracker の基板を構成します。
    2. Particle Electron ツールチェーンをセットアップします。
    3. Watson IoT Asset Tracker プログラムをセットアップします。
  2. IBM Blockchain テクノロジーを実装します。
    1. 基本的な IBM Blockchain Hyperledger ネットワークを構築します。
    2. 生鮮品ビジネス・ネットワークを実装します。
  3. IoT データを視覚化して分析する IoT アプリを作成します。
    1. IBM Cloud 内で IoT スターター・アプリを作成します。
    2. Node-RED を開いて、追加のノードをインストールします。
    3. ビルド前のフローをインポーします。
    4. フローを初期化します。
    5. Particle.io からのイベントを制御して受信します。
    6. イベントを生鮮品ビジネス・ネットワークのブロックチェーンに書き込みます。
    7. ブロックチェーンのトランザクション履歴をロードします。
    8. 資産追跡ダッシュボードを作成します。

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