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世界的規模の感染拡大に打ち勝つためのシンプルでセキュアな COVID-19 ソリューションです。


社会全体として私たちにとりわけ大きな影響を与えているものの 1 つは、ソーシャル・ディスタンスのとり方です。食料品店に買い物に行くのでも、処方薬を取りに行くのでも、行列に並んで待つときにはソーシャル・ディスタンスをとらなければなりません。そこで活躍するのが、Safe Queue です。カリフォルニア州ロサンゼルスの開発者兼起業家の Dave Chura が開発したシンプルなアプリが、行列に並んで待つという苦痛を取り除きます。


ユーザーは家を出る前に、このアプリを使って訪問先の施設、例えば薬局を検索します。ユーザーが目的地の 30 メートル圏内に入ると、Safe Queue がユーザーの GPS 位置情報データを使用して、バーチャル行列に加わることをユーザーに許可します。行列でのユーザーの順番が追跡されるため、目的地からある程度離れて安全な距離を維持でき、車内に留まることさえできます。建物の中に入る番になったユーザーは薬局に近づくことができ、ドアで人の出入りを整理する担当者が Safe Queue アプリから発行された QR コードを基に、ユーザーが入場する番であることを確認します。こうして、ユーザーは物理的に行列に並ばなくても薬局に入ることができるという仕組みです。このアプリはシンプルさとプライバシーを念頭に作成されていて、どの時点でもユーザーの個人情報が収集されることはありません。ログインする必要もなく、個人情報が訪問先に知られることもありません。Dave Chura は、このように指摘しています。

「何かに登録する必要はまったくありません。何らかの情報を提供する必要も一切ありません。先ほども言ったように、私はいわゆるプライバシーの擁護者です。店舗の近くにいるだけで、順番が来たら、店内に入れてもらえます。このアプリはこのように手間を省きます」。

COVID-19 感染拡大防止に取り組むきっかけとなった、レディー・ガガの呼び掛け

Dave Chura が初めて Call for Code について耳にしたのは、地元のニュース番組でレディー・ガガが開発者たちに COVID-19 への戦いに協力してほしいと訴える姿を見た後のことです。Call for Code を知った彼は、Call for Code Community Cooperation スターター・キットの機能を調べ、1 か月にわたって実用最小限の製品 (MVP) の開発に取り組みました。こうして完成した Safe Queue ソリューションは IBM® Cloud Foundry で Web アプリをホストし、HERE テクノロジーで地理位置情報を処理し、IBM Cloudant でデータを保管します。Safe Queue の MVP は、IBM とそのエコシステムによる早期デプロイメント・サポートの対象に選ばれました。

最初のうちは、Dave Chura のスタートアップ企業 Enclayve がクラウド・サービスとバックエンドの使用料の支払いを支援しますが、長期的な目標は、企業にこのシンプルなアプリの価値を認めてもらい、顧客のために行列待ちのプロセスを単純化する目的で融資してもらうことです。Safe Queue の用途は、COVID-19 感染防止対策としてのソーシャル・ディスタンシングにとどまりません。テーマ・パークでアトラクションの順番を待つときや、食料品店のデリカテッセンのカウンターで順番待ちをするときなど、時間指定で予約できずに行列に並ばなければならない場所ではどこでも、そのシンプルさから、このソリューションが役立つはずです。

この挑戦に参加しましょう

Call for Code の詳細をご確認ください。また、Dave Chura の発想を引き出した Community Cooperation スターター・キットを使ってみてください。ソリューションの応募締め切りは、2020 年 7 月 31 日です。