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Kabanero、Appsody、Codewind の 3 つは、開発者が Kubernetes 環境用のクラウド・ネイティブのアプリを迅速に作成するために使用できる、IBM から始まったオープンソース・プロジェクトです。


インフラストラクチャーを最新化してハイブリッド・クラウド戦略を導入しようとする企業の間で、Kubernetes とコンテナーへの関心がますます高まっています。クラウド・ネイティブのアプリを構築するのに適切なテクノロジーを選択するのも、効果的に Kubernetes を導入するために必要な知識を得るのも簡単なことではありません。その上、クラウドに移行する際にアーキテクト、開発者、運用部門が簡単に協力できるようにすると同時にそれぞれの要件を満たさなければならないという課題もあります。

開発者が Kubernetes を導入する際の障壁を低くする目的、そしてさまざまな領域を 1 つにまとめる目的で、IBM は Kubernetes 対応のアプリケーションをすばやく簡単に開発、デプロイするための新しいオープン・ソース・プロジェクトを立ち上げました。

今日の OSCON 2019 で、IBM が開発した 3 つの新しいオープン・プロジェクト — KabaneroAppsodyCodewind — を発表します。これらのプロジェクトを使用すると、開発者が Kubernetes 対応のクラウド・ネイティブ・アプリを迅速に構築できるようになるはずです。

Kabanero: すでに身に付けたスキルを使って Kubernetes アプリケーションを作成できます

Kabanero を使用すると、開発者、アーキテクト、運用部門がこれまでよりも円滑に協力できるようになります。単一のソリューションで、アーキテクトと運用部門がセキュリティーなどの側面に関する企業の標準を含めたパイプラインを構築し、そのパイプラインをカスタマイズしたスタックに統合して開発者が使用できるためです。Kabanero は、企業がガバナンスとコンプライアンスに関連する分野を必要に応じて制御できるようにするとともに、アジリティーとスピードに関する開発者のニーズを満たします。

Kabanero はオープン・ソース・プロジェクトの Knative、Istio、Tekton と、新しいオープン・ソース・プロジェクトである Codewind、Appsody、Razee を 1 つにまとめ、Kubernetes ベースのアプリケーション・ライフサイクルを設計、作成、デプロイ、管理するためのエンドツーエンドのソリューションに仕上げています。

Kabanero は Kubernetes と DevOps から当て推量を排除します。Kabanero を使用する場合、DevOps 手法を習得したり、ネットワーキング、Ingress、セキュリティーなどの Kubernetes インフラストラクチャーに関するトピックを習得したりするのに時間を費やす必要はありません。Kabanero は Kubernetes のネイティブ DevOps ツールチェーンに、開発者が使い慣れているランタイムとフレームワーク (Node.js、Java、Swift) を統合するからです。Kubernetes と Knative への (Operator と Helm チャートを使用して) 事前ビルドされたデプロイメントは、ベスト・プラクティスに基づいています。したがって、開発者はスケーラブルなアプリケーションの開発にかける時間を増やし、インフラストラクチャーを理解するための時間は短縮できます。

Appsody: クラウド・ネイティブのアプリケーション・スタックとツール

Appsody は、コンテナー内のクラウド・ネイティブ・アプリケーションを作成する際のタスクを単純化するオープン・ソース・プロジェクトです。Appsody を使用すると、開発者は組織の標準と要件に従ったマイクロサービスをものの数分で作成できます。

Appsody には Kubernetes および Knative デプロイメント対応のアプリケーションを作成する基盤として、よく使われている一連のオープン・ソースのランタイムとフレームワークに基づいて事前構成されたスタックとテンプレートが用意されています。したがってクラウド・ネイティブのデプロイに関する学習曲線が短縮されるため、開発者はコードの作成に集中し、クラウド・ネイティブ・アプリケーションを迅速に開発できます。

Appsody のスタックは、特定の開発要件に応じてカスタマイズできます。また、スタックに含まれるテクノロジーも制御、構成できます。スタックをカスタマイズする場合、単一の制御ポイントから、そのスタックに基づいて作成されるすべてのアプリケーションに変更をロールアウトできます。

Kabanero の包括的フレームワークには、Appsody のスタックとテンプレートが統合されています。

Codewind: クラウド・ネイティブの開発を目的とした IDE 統合

Eclipse Foundation が管理する Codewind という新しいオープン・ソース・プロジェクトに最初に大きく貢献したのは IBM です。

Codewind は VS Code、Eclipse、Eclipse Che (他にも予定されています) などのよく使われている統合開発環境 (IDE) の拡張機能を提供します。これらの拡張機能を使用すれば、使い慣れたワークフローと IDE でコンテナー内のアプリケーションを作成できます。基本的に、Codewind により、コンテナー内で開発していることを意識せずにコンテナー内の開発を行うことができます。

Codewind を使用すると、アプリが本番環境で実行されているときと同じように、コンテナー内のアプリの反復処理、デバッグ、パフォーマンス・テストを迅速に実施できます。Codewind は複数のプロジェクト・テンプレート・タイプをサポートし、任意のコミュニティーを受け入れます。Kabanero と Appsody では、Codewind を使用して IDE エクスペリエンスを統合する予定となっています。

Razee: Kubernetes 対応のマルチクラスター継続的デリバリー・ツール

さらに IBM は先日、Razee という Kubernetes 対応のマルチクラスター継続的デリバリー・ツールを発表しました。このプロジェクトで重点を置いているのは大規模な Kubernetes の管理であり、Kabanero が開発用クラスターから、テスト用クラスター、本番用クラスターへとアプリケーションを進展させるために使用する予定のもう 1 つのオープン・ソース・テクノロジーです。

Kabanero を選ぶ理由

現在の市場に Kabanero のようなプロジェクトはありません。Kabanero が対処する個々の側面に対処するオープン・ソース・プロジェクトはありますが、コンテナー化されたクラウド・ネイティブ・アプリケーションの作成から本番環境の Kubernetes 上でのライフサイクルまでのすべてを操作できるオープン・ソース・プロジェクトは Kabanero しかありません。

Kabanero を使用することで、開発チームはあらかじめコンテナーと Kubernetes の専門知識を身に付けなくても、Kubernetes にデプロイできる状態のアプリケーションを構築できます。したがって、組織がクラウドへの移行においてレガシー・インフラストラクチャーから最新式インフラストラクチャーに移行する際に開発者が越えなければならない障壁が低くなります。

プロジェクトに参加してください

各プロジェクトの GitHub リポジトリーを調べて詳細を確認し、プロジェクトを試してコミュニティーに参加してください。コンテナー化アプリケーションを簡単に作成してスケーリングできるよう、喜んでお手伝いします。