この記事は「Call for Code Blog – Building Call for Code apps using blockchain(2019å¹´4月24日公開)」の翻訳です。

Call for Code への応募ソリューション内でブロックチェーンを実装する方法を考える

Call for Code テクノロジー・ミニシリーズの第 3 回へようこそ。このシリーズでは毎回 Call for Code で重視している 6 つのコア・テクノロジー分野のうちの 1 つを取り上げ、そのテクノロジーの概要、IBM Cloud™ 上で最大限に利用する方法、イノベーションを促すのに役立つリソースの参照先を紹介しています。Call for Code アプリの作成方法に関する他のブログ記事をまだ読んでいない場合は、IoT と Node-RED、AI について取り上げている記事をご覧ください。

何はともあれ、2019 Call for Code グローバル・チャレンジにまだ参加していない場合は、このリンク先のページからコミュニティーに参加してください。?

このミニシリーズの第 3 回では、ブロックチェーンとは何か、そしてブロックチェーンを導入する方法について説明します。この記事を読めば、ブロックチェーンが Call for Code ソリューションに統合する価値のある素晴らしいアセットである理由がすぐにわかるはずです!

ブロックチェーンについて

先日、私は同僚の Oliver Rodriguez に会って、ブロックチェーンを専門とする開発者アドボケイトの彼に、このテクノロジーの概要をわかりやすく教えてほしいと頼みました。Oliver はこのように説明してくれました。「ブロックチェーンとは、変更不可能なレジャーをネットワーク内の参加メンバーが共有できるようにするテクノロジーです。レジャー内にはすべてのトランザクションが記録されて、その記録が参加メンバーのすべてに伝搬されます。したがって参加メンバーの全員が、ネットワーク上で処理された内容について真実を語る唯一の情報源を持つことができます。また、参加メンバーの誰もが、改ざん防止されたレジャーのコピーを所有することから、レジャーの内容に対する一定レベルの信頼が確立されます。」
続いて、Call for Code ソリューション内でブロックチェーンを最大限有効に利用する方法について彼に尋ねたところ、このような答えが返ってきました。「ブロックチェーンが本質的に与える信頼感は、災害時に命に係わる物資の場所を追跡しなければならないようなシナリオで役に立ちます。レジャー内では物資の現在の場所が継続的に更新されるわけですから。この可視性により、必要とする人々に実際に物資が届けられて、誰も自分のために横取りできないことを確実にできます。ブロックチェーンが役立つ別のシナリオとしては、災害救援に向けた寄付運動も挙げられます。クラウドソーシングの需要が高まっている中、募金運動で集められた資金に対する可視性をブロックチェーンによって確保すれば、寄付されたお金が実際に被災者のために使われることを確実にできます。」

Call for Code 2018 グローバル・チャレンジで最終候補に残った Team Helpchain は、寄付関連の問題にブロックチェーン・ソリューションで対処しました。IBM Cloud を使用しブロックチェーン・テクノロジーによる可視性と透明性を確保することで、彼らのソリューションは 3 つの分野に効果的に対処しました。それは、寄付する人々に募金が正しく使用されるという安心感を与えること、寄付によって違いをもたらすことができるという確信を与えること、そしてテクノロジーによって容易に寄付できるようにすることです。

ブロックチェーンについて詳しく学ぶには、IBMの書籍『Blockchain for Dummies』を無料でダウンロードできます。また、このリンク先のページで、ブロックチェーンに関するさまざまなチュートリアルとコード・パターンを紹介しています。

IBM Cloud 上でのブロックチェーンの能力

ブロックチェーンの基本的な概要は上述のとおりですが、IBM はブロックチェーンに関してどのようなサポートを提供しているでしょうか?その答えは、IBM Blockchain Platform です。IBM Cloud を介して提供されているこの柔軟な SaaS (Software-as-a-Service) は、規制対象の業界において最も条件の厳しい使用ケースに対しても、パフォーマンスとセキュリティーを確保できます。

IBM Blockchain Platform が非常にセキュアなプラットフォームとなる理由は、レジャーが通常のクラウド環境から分離されてセキュアなコンテナー内に置かれることから、レジャーに不正にアクセスできないようになっているためです。ハードウェアの面では、改ざんに即時に反応するハードウェアを使用しています。このハードウェアは、不正なアクティビティーが検出された時点で自動的にシャットダウンするようになっています。監査に対する態勢もしっかり整っています。IBM Blockchain Platform では、セキュリティーの侵害が発生した場合、ネットワーク内のあらゆるアクティビティーを詳細に分析することができます。

IBM のブロックチェーン・テクノロジーは、運送や小売をはじめとするさまざまな業界の IBM パートナーが利用しています。例えば運送業では、Ford と Volkswagen の両方が、鉱物調達のサプライ・チェーンで IBM Blockchain Platform を使用しています。

小売業では、Walmart および Albertsons が IBM Blockchain Platform と IBM Food Trust ネットワークを使用しているだけでなく、顧客ができるだけ新鮮な食品を購入できるよう、商品のサプライヤーにもこのネットワークを使用することを要件としています。?

ブロックチェーンを導入する

IBM Cloud アカウントをまだお持ちでない場合は、最初のステップとしてアカウントを登録してください。登録プロセスを完了するには 2 分もかかりません。ただし、登録する際はくれぐれも有効な e-メール・アドレスを使用してください。サービスを作成するときには例外なく、有効な e-メール・アドレスであることを確認する必要があります。

無料でブロックチェーンを導入する方法があります!このブログを公開する時点では、IBM Cloud 上で無償の評価版 Blockchain Platform Beta を使用できます。あるいは、マシン上でローカルに Hyperledger Fabric を実行することもできます。?

IBM Cloud 上の Blockchain Platform Beta を使用する場合は、例のごとく優れたコード・パターンが用意されています。Ishan Gulhane と Laura Bennett が作成した、Blockchain Platform を使用して基本的なブロックチェーン・ネットワークを構築するコード・パターンをご覧ください。これは、IBM 社員が作成したブロックチェーン関連のコード・パターン・シリーズの 1 つです。このシリーズの次のステップに従うと、さらに高度なブロックチェーンの使い方を学ぶことができます。

Hyperledger Fabric をローカルで実行する場合は、IBM 社員の Horea Porutiu が作成した非常に詳細なチュートリアルを参考にしてください。このチュートリアルでは、IBM Blockchain Platform の VS Code 拡張機能を使用して、スマート・コントラクトを開発、テスト、デプロイするプロセスを簡素化する手順を最初から最後まで説明しています。この手順を完了すると、VS Code を使ってブロックチェーン・アプリケーションを迅速に開発し、デモし、ローカルの Hyperledger Fabric ネットワークにデプロイする方法を把握できます。

今週は、ブロックチェーンの概要を説明しました。また、ローカルまたは IBM Cloud 上のセキュアなソリューションを Call for Code アプリ内に実装する方法を説明し、参考となるコード・パターンを紹介しました。間もなく公開される第 4 回では機械学習を取り上げ、Call for Code 2019 に応募するソリューション内で機械学習を利用する方法を紹介します。

それまでは、Twitter で私をフォローするか、GitHub 内に保管されている私のコードをご覧ください。

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