この記事は「Call for Code Blog – Keep sensitive data safe and withstand the rigors of natural disasters(2019å¹´5月25日公開)」の翻訳です。

ヘルステック・イノベーションの実態

私は最近、Think Anew が開発した IoT デバイスについて耳にしました。Think Anew はフロリダを拠点とするヘルステック企業であり、医療のイノベーションにおいて最前線にいます。その Think Anew が開発した BOOMBOX は、長期療養施設や長期介護スタッフが洪水、ハリケーン、その他の自然災害に対して準備するとともに、災害から復旧するために利用できるデバイスです。

Think Anew の CEO である Don Glidewell 氏と彼が組織した、Health Informatics の副社長 Stacey Yoakum 氏を含む tech-for-good アドボケイト・チームは、ヘルスケア業界における災害対策、災害からの回復力、災害対応に注力しています。

フロリダ州パナマ市は、昨年 10 月のハリケーン・マイケルによってほぼ全滅状態になるほどの被害を受けました。St. Andrews Bay Skilled Nursing and Rehabilitation Center は、接続性の喪失、水不足、停電によって影響を受けた数多くの施設のうちの 1 つです。パナマ市では通信の 70 パーセントが機能しなくなったため、St. Andrews Bay センターのスタッフは医療記録にも、運営に不可欠なソフトウェアにもアクセスできなくなりました。同センターのスタッフはセンターの機密データと生産性向上ツールへのアクセスを可能にすることで、Think Anew チームと提携して Multi-Link CarrierSat およびマクログリッド対応の IoT デバイスをデプロイしました。それが、BOOMBOX です。

この地域内では、St. Andrews Bay センターがインターネット接続を使用できる唯一の場所でした。そのため、他の施設では住民を別の場所に移動させる一方で、St. Andrews Bay センターのスタッフは極めて重要な医薬を地域住民に的確に分配できただけでなく、厳格なデータ・プライバシー・プロトコルの維持、電子記録の管理、医療請求の処理に対処することができました。テクノロジーがライフラインの役割を果たし、100 人近くの高齢住民の安全を確保したのです。

「ハリケーン・マイケルの後に残された悲惨な状況は、フロリダ州の多くの住民に大きな課題をもたらしましが、高度看護施設の高齢者たちは、それにも増して大きな困難な状況に置かれました。日常的な生活必需品は不足し、通信の欠如によって医療問題のリスクにさらされたのです」。フロリダ州議会ヘルスケア委員会の一員であるフロリダ州上院議員 Dennis Baxley 市の言葉です。

技術指導者の力は、情熱と個人的な経験に支えられているものです。Glidewell もその一人であり、周りのスタッフのやる気を起こさせる彼の並外れた力は、母親が長年、長期療養施設で介護士として働いていたことに由来しています。Glidewell 氏は自分の母親の経験から、長期介護スタッフとしての仕事に伴う困難をよく理解しています。さらに、2005 年のハリケーン・カトリーナの来襲中に緊急救援隊員として活動したときに、看護師たちに課せられる大きなプレッシャーを実感しました。それは、患者の安全を確保し、正しく薬を投与すると同時に、患者の機密とプライバシーを保護するというプレッシャーです。

機密データがクラウド内に保管されることが多くなってきている今、自然災害が発生した場合、他の施設でも St. Andrews がハリケーンの最中に経験した困難に直面するはずです。

災害時や災害後に救助隊をサポートするために使用するテクノロジーは、スケーラブルで、回復力があり、セキュアでなければなりません。秒刻みの迅速なアクションが人命を救います。自然災害に対応するだけでは足りません。医療施設は災害が発生する前から対策を講じる必要があります。これには、混乱に乗じた不正な試みに対する防止策も含まれます。

自然災害の困難に持ちこたえるための IoT イノベーションを作成する際は、IBM Cloud Hyper Protect Services を利用できます。このサービスでは、皆さんのように災害対応と災害復旧を支援するソリューションを目指す開発者やデータ・サイエンティストが、IBM LinuxONE をベースに作成された一連のクラウド・サービスを使用してセキュアなクラウド・アプリケーションを構築できるようになっています。

IBM Cloud Hyper Protect Services が機密データを保護する仕組みについてご覧ください。

テクノロジーを使用して自然災害に対応することに興味がありますか?IBM が共同で設立した Call for Code グローバル・チャレンジでは、自然災害の対策、対応、復旧を目的とした持続的なソリューションを開発するよう、ソフトウェア開発者、データ・サイエンティスト、テクノロジストに呼び掛けています。

Call for Code 2019 では現在ソリューションの応募を受け付け中です。Don Gladwell 氏のようにイノベーションに挑戦してください。今年のチャレンジで特にフォーカスしているのは、ヘルスケア、医療記録へのアクセス、災害弱者などです。チャレンジのフォーカスについて、開発者に向けた CTO からのレターを読んでください。

異常気象がなくなる気配はありません。今こそイノベーションが必要です。どのようなソリューションが求められているかについて詳しくは、developer.ibm.com/jp/callforcode にアクセスして確認してください。

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