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Watson Assistant 入門

この記事は「Watson Assistant」ラーニング・パスを構成するコンテンツです。Watson Assistant ページにアクセスして、Watson Assistant の機能の詳細と導入方法を調べてください。

はじめに

IBM Watson Assistant を利用すると、アプリケーション、デバイス、またはチャネルに会話式インターフェースを統合することができます。ほとんどのバーチャル・アシスタントは人間のやり取りを模倣しますが、Watson Assistant は模倣するだけではありません。Watson Assistant は、ナレッジ・ベースで回答を検索すべき状況、明確にするための質問をすべき状況、人間の担当者に案内すべき状況を把握します。下の動画で、Watson Assistant サービスの概要を紹介しています。

この記事は、Watson Assistant の仕組みと、Watson Assistant を他のアプリケーションに統合して独自のバーチャル・アシスタントを作成する方法を学ぶラーニング・パスの第 1 回です。

Watson Assistant を利用する理由

バーチャル・アシスタント (別名チャットボット) は、一般にチャットボットに関連付けられている、小道具的な仕掛けを遥かに超えています。予約を取ったり、タクシーを呼んだりと、ボットを使用してさまざまなことを行えます。バーチャル・アシスタントは検索に代わるものではありません。その好例は Amazon Echo と Google Home です。バーチャル・アシスタントにはインターフェースがないため、うまく構成されたダイアログで対話できるようにすることが不可欠となります。

Watson Assistant が得意とする分野には、カスタマー・セルフサービスと従業員セルフサービスが挙げられます。Watson Assistant には以下の特長があります。

  • Slack や Facebook Messenger などのユーザー対応チャネルに直接統合されるので、ユーザーの都合の良いときにリクエストを処理できます。
  • 一般的な質問に直接答えるべきか、あるいは複雑な質問に対応するために一般化された検索結果を参照すべきかを把握します。
  • ユーザー・エクスペリエンスにガイダンスを与えて、長期的にパーソナライズしていくために使用できるよう、ユーザーとの対話に含まれるデータを保存します。
  • バーチャル・アシスタントでは対応できない場合、その問題を人間の担当者に引き継ぎます。

アーキテクチャー

以下の図は、すべての実装に共通する Watson Assistant アーキテクチャーを示しています。このアーキテクチャー内では次のことが行われます。

  • 以下の統合ポイントのいずれか、または両方を使用して、ユーザーがアシスタントと対話します。

    • バーチャル・アシスタント。Slack や Facebook Messenger などの既存のソーシャル・メディアのメッセージング・プラットフォームにバーチャル・アシスタントを直接公開します。

    • カスタム・アプリケーション。開発者がモバイル・アプリや音声インターフェースを備えたロボットなどを開発して用意します。

  • アシスタントがユーザーの入力を受け取り、その入力をダイアログ・スキルにルーティングします。

  • ダイアログ・スキルがユーザー入力の詳細を解釈し、会話のフローを導きます。質問に応答するため、またはユーザーに代わってトランザクションを行うために必要なすべての情報をダイアログで収集します。

  • ダイアログ・スキルでは回答できない質問はいずれも検索スキルに送信されます。検索スキルは、会社のナレッジ・ベースを検索して関連性の高い回答を見つけます。そのためのナレッジ・ベースは、開発者が構成する必要があります。

アシステントのアーキテクチャー

Watson Assistant をデプロイする際に従う典型的な手法

用語

このセクションでは、アプリケーション内で Watson Assistant を利用するためのラーニング・パスに従う際に知っておかなければならない用語について説明します。

用語 定義
スキル 人工知能を格納するコンテナー。アシスタントはコンテナーに格納された人工知能を使用して、顧客をサポートします。
アシスタント 顧客の問題を解決するのに最適なパスにリクエストを転送します。スキルを追加して、アシスタントが一般的な質問に直接答えたり、複雑な質問に対応するために一般化された検索結果を参照したりできるようにします。
ダイアログ 想定される顧客の目的に基づいて、アシスタントが顧客に返答する内容を定義します。ツール内では、ダイアログ・フローはツリー図として表現されます。
インテント ユーザーがアシスタントと対話する際に達成しようとしていることが見込まれる最終目標。例えば、営業時間に関する質問に答える、store_hours というインテントを定義します。
エンティティー インテントのコンテキストを提供する用語またはオブジェクト。例えば、ダイアログでユーザーが営業時間を知りたがっている店を区別できるよう、都市の名前がエンティティーとして使用されます。
コンテンツ・カタログ 一般的なインテントを Watson Assistant ダイアログに追加する簡単な手段。

Watson Assistant を利用できる場所

Watson Assistant はパブリック・クラウド内とプライベート・クラウド内の両方で利用できます。

  • パブリック・クラウド: Watson Assistant は IBM Cloud 上に用意されています。Watson Assistant の入門チュートリアルで、このサービスをセットアップする方法を詳しく説明しています。

  • プライベート・クラウド: IBM Cloud Pak for Data および Watson Assistant アドオンを使用し、IBM Private Cloud を介してオンプレミスまたはマネージド Watson Assistant を利用することもできます。

SDK

さまざまな AI サービスをサポートする多数の SDK が用意されています。次の SDK はそのうちの一部です。

API

Watson Assistant V1 API を使用して Watson Assistant を導入できますが、アプリでは Watson Assistant V2 API を使用することをお勧めします。

まとめ

この記事は「Watson Assistant」ラーニング・パスの最初のコンテンツです。このラーニング・パスに従うことで、Watson Assistant サービスのデプロイメントを理解するとともに、Watson Assistant に組み込まれているツールを使用してインテント、エンティティーを作成し、他のアプリケーションに統合する方法を学ぶことができます。機能と料金を含め、Watson Assistant の概要を把握するには、Watson Assistant の製品ページを参照してください。引き続きこのラーニング・パスに従うには、次のステップ「初の Assistant 駆動のチャットボットを作成する」に進んでください。