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Call for Code 2019 の応募作品の受付が開始されました。開発者に与えられた今年の課題は、自然災害による被害を軽減することを目的とした、スケーラブルで持続可能な人命救助のオープンソース・テクノロジーを創り出すことです。


親愛なる開発者の皆さんへ

昨年は Call for Code の呼び掛けに応えて、世界 156 か国から 100,000 人を超えるソフトウェア開発者、データ・サイエンティスト、テクノロジストがソリューションを出品してくれました。これほどまで多くの開発者たちが、自然災害への備え、対応、災害からの復旧のためにコミュニティーが利用できるソリューションの構築に、無私無欲で自らの時間と才能を費やしてくれたのです。私たちは、開発者には世界を変えて人命を救う力があるという前提でこの地球規模の挑戦を始めたわけですが、開発者の方々が実際にこれだけの努力を投じてくれるとは思いもよりませんでした。

去年の成功を踏まえ、ここに大きな期待を込めて発表いたします。Call for Code 2019 への応募作品の受付を公式に開始しました。人命を救うために、開発者の皆さんがクラウド、AI、ブロックチェーン、IoT の力を活用して創り出した強力かつスケーラブルで持続可能なオープンソース・テクノロジーを実際に目にするのを待ちきれません。

回想 (そして展望)

昨年 10 月に、IBM は David Clark Cause、アメリカ赤十字、国連人権事務局と合同で、初開催の Call for Code でグローバル最優秀賞を勝ち取った Project Owl への授賞式を行いました。このソリューションは IoT ベースのメッシュ・ネットワークとシンプルなユーザー・インターフェースを介して、被災者たちと緊急救援隊が連絡できる状態を維持するというものです。

大賞受賞者に贈られる 200,000 米ドルの賞金に加え、Project Owl はベンチャー・キャピタルと見込み投資家への紹介、Linux Foundation によるオープンソース・サポートを受けるチャンスをつかみました。さらに、Code and Response という IBM の新しいイニシアチブの一環として、このソリューションが IBM のコーポレート・サービス・コープでデプロイされることにもなっています。

このブログ記事を書いている時点で、Project Owl のテクノロジー向上と現場でのこのソリューションのテストが活発に進められています。

2019

年の新たな挑戦: ヘルスケアをさらに重視

今年は、自然災害の発生から復旧に至るまでの期間に必要となるヘルスケアの側面をさらに重視することにしました。私たちが最終目標としているのは、最大のニーズがある期間に人々の健康とコミュニティーの健全性を維持するためのソリューションの構築に向けて、開発者を動機付けることです。

具体的には、ヘルスケアの次の側面に対処するソリューションを作成するよう開発者に呼び掛けています。

  • 食糧と飲用水の安全性
  • 医療用品の配布
  • 流行性疾患の追跡とそのまん延の防止
  • 医療記録へのアクセス
  • 精神衛生
  • 自然災害に対して脆弱な集団への対応

私たちがヘルスケアを重視することに決めた理由は、国連国際防災戦略事務局 (UNISDR) が作成した「仙台防災フレームワーク (Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)」にあります。このフレームワークの詳細、そして潜在的に人命を救助するアプリケーションの構築にこのフレームワークがどのように当てはまるかについては、このリンク先のブログ記事「How the Sendai Framework aims to reduce the risk of natural disasters」を参照してください。

ヘルスケアを焦点としていないプロジェクトでも最優秀賞の選考対象になりますが、私たちは自然災害の発生時における差し迫った必要性について、開発者の皆さんに指針を示すことが必要であると考えています。

利用できるリソース

災害の発生後、被害を受けたコミュニティー、緊急救援隊、地方自治体に何が必要になるかについて、具体的な状況を基に開発者が考えられるよう、私たちは膨大な量のコンテンツをキュレートしました。さらに、ソリューションの構築を開始するにあたって必要なツールとなる技術リソースも揃えてあります。Call for Code の開催期間全体を通して、私たちはさらにコンテンツをキュレートして増やしていくつもりです。

テクノロジー: IBM では、参加者が IBM のテクノロジーを利用できるようにしています。ソリューションのインスピレーションを得るには、IBM Code Patterns のライブラリーをご覧ください。ここには、AI、ブロックチェーン、データ・サイエンス、IoT、機械学習、交通と気象という 6 つのテクノロジー分野における複雑なプログラミングの問題を解決に導く、オープンソースのロードマップが用意されています。

災害: 自然災害に伴う一連の課題は、災害のタイプによって異なります。さまざまなタイプの災害について理解を深め、テクノロジーが最大の効果を発揮する問題分野を把握できるよう、災害の主なタイプ (地震、津波、ハリケーン、台風、洪水、高潮、火山、異常気象、山火事) ごとに、専門家へのインタビュー、調査、データなどを集めています。

ヘルスケア: ヘルスケアに関するセクションを追加して、前述の 6 つのテクノロジー分野における、ヘルスケアの側面での詳細情報を提供しています。集団ヘルスケアのニーズをあらかじめ理解することで、集団全体の抵抗力の強化につなげることができます。

ソリューション構築への招待

これまで開発者たちは人々の生き方に変革をもたらし、事実上誰とでも何とでもやり取りできる世界へと変えました。ほとんどの人が難しいと考える問題を、開発者は可能性として捉えます。大改革をもたらす可能性のある大いなる構想を持っているとしたら、2019 Call for Code Challenge コミュニティーに参加して、この挑戦を受けてソリューションの構築を開始してください。Challenge コミュニティーに参加した後は、IBM テクノロジーの使用方法を学んで構築したソリューションを 2019 Call for Code に出品できます。

Challenge コミュニティーのメンバーになったら、どうぞご遠慮なく、Slack チャネルを介して私や IBM の開発者アドボケイトに連絡してください。

それでは、ソリューションの構築をお楽しみください! Daniel Krook、Call for Code CTOZ